統合型リゾートとは

統合型リゾートとは、簡単に言えば人々がリゾートと聞いてそこに求めるものが揃っている施設のことです。
もちろん、人によって求めるものやイメージするものがそれぞれに異なっているのはごく当たり前ですし、同じ人でも時と場合によってそれが異なってくるケースもあります。

一般的に統合型リゾートに求められる施設とは

また、立地条件により、本当は設けたいけれども環境がそれを許さないこともあるのは当然です。
例えば、リゾートと言えば何と言っても海で、海水浴のできるビーチが欲しいと考える人はかなり多いと思われますが、言うまでもなく海岸の近くで、かつ少なくとも1年のうちある程度の期間は海水浴が楽しめるくらいの気候でなければ、いくらその場所に統合型リゾートを建設しようとしたところで達成できないのは仕方がありません。
このような違いや制約があることを認識した上で、一般的に統合型リゾートに求められる施設には、

  • 大規模なホテル
  • テーマパークやアミューズメント施設
  • ショッピングモールや高級ブランド店
  • スポーツスタジアム
  • ビーチやプール
  • 国際的な会議もできる会議場
  • カジノ

などが挙げられます。

参考:統合型リゾートとは

世界各国からのビジネス客、観光客を引き付けることができる

ラスベガスのカジノホテル

リゾートと言えば余暇の楽しみのための時間を過ごすものであって、なぜ会議場など仕事に関係するような施設までが挙げられるかと思う人もいるかもしれませんが、国内のみならず世界各国から人を引き付けようと思えばこのような施設も必要になったりするのです。
統合型リゾートが注目される理由の一つはまさにこれで、国内だけでなく世界各国からのビジネス客、観光客を引き付けることができれば、言うまでもなくそれらの人は現地でお金を使ってくれますから、経済的に潤うという側面があります。
ビジネス客は何も既存の企業にだけ訪問するわけではありませんし、観光客も既にある自然や施設だけのために訪れるわけではないというか、世界においてそうではないことが示されているからこそ、日本でもそれなりに注目されているわけです。

統合型リゾート=カジノではない

そして、日本でこれを語る際には、上に書いた中にも含まれていますが、カジノの話を抜きにすることはできません。
ただ、あくまでも既に書いたように人々にとって魅力のある種々の施設の複合体といった意味であって、カジノだけを指しているとか、その代名詞になっているという意味ではありませんから注意しましょう。

日本では賭博は法律で禁止されているためカジノは存在しない

カジノをプレイする人々

カジノは賭博やギャンブルを行う場所ですが、今のところ日本では賭博は法律で禁止されているためカジノは存在しませんし、もちろんそれをリゾートに含めることも一筋縄ではいかないのです。
しかし世界を見渡すとそうではない国はいくらでもあります。
アメリカのラスベガスやモナコ、マカオなどは昔からカジノで知られており、ある意味でリゾート的な場所でもあります。
そして、近年ではアジア諸国だけを見てもシンガポール、マレーシア、韓国などにこのような統合型リゾートができており、その中には当然のようにカジノが含まれています。
そして、実際にそのようなリゾート施設が外国人観光客を多く引き付けて賑わっているわけで、明らかにこの分野で一歩先を行かれてしまっている印象があります。

参考:世界中のカジノ好きの憧れ♡モナコ公国のカジノ・モンテカルロを大調査♡

まとめ

一つの国だけで経済や観光を回していく時代はとっくの昔に過ぎ去っており、あらゆる手段で外国人にとっても魅力のある国というか、そういう施設や設備を設けないと世界から取り残される可能性があるわけで、日本だけ法律を盾に手をこまねいていて良い状態ではありません。
一方で、カジノはギャンブル依存症を生むとか、裏社会の資金源になったり、大金を失って心が荒んだ人による犯罪が増加するのではないかといった懸念が根強く存在することも事実であり、日本ではなかなか話は前に進んでいません。