世界の大手カジノ企業ってどんな会社?

ラスベガス・サンズは、アメリカのラスベガスに本社があり世界各国にカジノリゾートを持つ企業です。
中でも有名なのがシンガポールのマリーナベイ・サンズで、ビルの上に乗っかる大型客船という見た目のインパクトでも話題を呼びました。
会長兼CEOはシェルトン・アデルソンで、企業が設立されたのは1988年のことでした。
1999年には施設内を水路で移動するという斬新なザ・ベネチアンを開業し、有名ブランドショップやレストランでラスベガスの経済を盛り上げました。
現在では世界中で6万以上もの雇用を生み出し、アメリカに対しては25億ドルの税金を納めるなど地域の経済発展に貢献しています。
シェルトン・アデルソンは日本への大型施設への用意ができているとし、日本進出の可能性に言及したこともあります。
SJMホールディングスは2002年までマカオのカジノを独占していた企業です。
創業者のスタンレー・ホーは「マカオのカジノ王」と呼ばれ、現在は辞任し娘のデイジー・ホーがCEOを務めています。
彼は建設会社の設立によって得た利益を使い、ギャンブル界では知らない人がないほどの有名人イップ・ホンの協力を受けながらギャンブル業界に参入しました。
当時のマカオは観光客の少ない都市でしたが、建設業界で培ったノウハウを活かしてインフラを整え世界有数のギャンブル都市へと変貌させました。
SJMホールディングスの施設にはリスボアという名前が付いており、2008年に完成したグランドリスボアはマカオのランドマークとなっています。
苫小牧市のIRライセンスを狙っているのが、北米最大の不動産ディベロッパーのラッシュ・ストリートです。
不動産ディベロッパーのニール・ブルームと、金融業界のノウハウを持つグレッグ・カーリンの2人で1990年代半ばに設立されました。
高級ブランドやレストランなどオシャレで人々を魅了する活気ある街づくりを目標としており、ナイアガラの滝近くに建設されたフォールビュー・カジノ・リゾートを運営しています。
地域住民と協力しながら地域の特色を活かした街づくりが特徴的で、これまでアジアへの参入を避けてきましたが日本へのIR事業には積極的です。
ギャラクシー・エンターテインメントは、本社のある中国では銀河娯楽と呼ばれています。
元々は建築材料会社であり、カジノリゾート企業としては珍しい歴史を持ちます。
それまではSJMホールディングスが独占していましたが、ライセンスが切れたことでマカオでのライセンス獲得が可能になりました。
現在ではマカオ市場の占有率3位の大企業であり、ギャラクシー・マカオやブロードウェイホテル・マカオが有名です。
取り扱うゲーム数などは少なく規模としては小さめですが、ショーや地元食材を楽しめる屋台などギャンブルとは関係のない分野にも力を入れておりリゾート施設としてファミリー層を上手く取り込んでいます。
日本への参入計画が明らかになっており、日本でIR法案が可決される前から準備していたとされます。
日本の有名ホテル会社とパートナーシップ関係を結ぶなど、施設をより充実させる動きが見られます。
ギャンブルに対し良い意見を持たない人の多い日本では、ギャンブル要素を排除した部分の運営も大切でありギャラクシー・エンターテインメントの得意とするところです。
韓国のパラダイス・インターナショナルは、1972年に設立されカジノは外国人専用で遊べます。
グランドウォーカーヒルソウルは韓国政府が最初に公認した施設で、日本語を話せるスタッフも多いです。
赤いバラがモチーフとなっており、高級感ある老舗の貫禄が出ています。
日本への参入は発表されていませんが、今後の動き次第では可能性はあります。